BUG バグ

アグネスは息子を失い、心に深い傷を負っている。最近、仮釈放された元夫のジェリーの暴力から逃れるために、一人でモーテル暮らしをしている。だが、誰の仕業か無言電話が何度もかかってくる。ある日、一緒にレストランバーでウエイトレスをしている友人RCから、ピーターという男を紹介される。彼も辛い過去があるため、互いに親しくなるのだった。モーテルの部屋で、二人は虫の声を聞く。アグネスが火災報知機を見ると、「まだ知らないほうがいい」というメッセージが記されていた。翌日、出所したジェリーが突然部屋に現れた。やり直そうというジェリー。拒絶すると、ジェリーはアグネスに暴力をふるうのだった。ピーターは、軍の医者から実験台として薬を注入され、逃げ出したことをアグネスに告げる。軍は今もピーターを探しているという。二人で暮らしはじめるが、虫がどんどん増えていく。この虫はピーターの血液を餌にしてピーターに寄生しているのだ。部屋と体内で増え続ける虫。そして、徐々に二人の精神は壊れていくのだった。